縦隔腫瘍で最多|現代人に忍び寄る脳梗塞に警鐘が鳴る|サイレントキラー
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現代人に忍び寄る脳梗塞に警鐘が鳴る|サイレントキラー

縦隔腫瘍で最多

医者

重症筋無力症を合併

胸腺は、胸骨の裏側で心臓の前に位置するリンパ性の器官です。免疫と関与していて、小児では大きいのですが思春期頃から次第に萎縮していき、脂肪化します。胸腺腫瘍は、しばしば自己免疫疾患の1つである重症筋無力症を合併します。重症筋無力症は、国の難病(特定疾患)に指定されている病気で、筋力が低下する病気の1つです。まぶたが下がる眼瞼下垂や、物が二重に見える複視、朝は比較的調子がいいけれど筋肉を使い続けた夕方以降は脱力感や筋肉に力が入らない、などの症状が出ます。目の筋肉が侵されることが特徴です。胸腺腫瘍は、無症状のことも多く、時に胸の圧迫感や呼吸困難、咳などが見られる程度です。また、胸腺腫瘍はたとえ悪性であったとしても進行が遅い物が多く、リンパ節転移や遠隔転移を起こすことはまれです。成人以降では、胸腺をすべて摘出しても免疫機能に影響を及ぼすことはありません。

手術で摘出する

胸腺腫瘍が見つかった場合は、CTやMRIなどで形状や進展具合を見て、切除可能であれば手術を行います。1つ1つの症例に応じて手術と放射線療法を併用することもあります。切除が難しい場合は、放射線療法や化学療法を行います。重症筋無力症の場合は、拡大胸腺摘出術と言って、胸を縦に10cmほど切って開胸し、胸腺腫瘍だけではなくその周りの脂肪組織も含めて切除します。胸腺を摘出することにより、重症筋無力症の症状も寛解することが多いです。しかし重症筋無力症は自己免疫疾患ですので、完治と言うのは難しく、術後も抗コリンエステラーゼ剤(メスチノンやマイテラーゼなど)やステロイド剤(プレドニンなど)で症状をコントロールしなければならないことが多いです。